しまくとぅば連絡協議会総会 4月17日 沖国大

第2回総会が17日(日)午後2時 沖縄国際大学5号館で開催されます。議案は新会長の選出、15年度活動報告、16年度活動計画など。
今年は「しまくとぅばの日」が制定され10年の節目です。普及活動にかかわっている個人、団体、賛助企業はじめ趣旨に賛同する県民の参加を呼びかけします。沖縄タイムスに寄稿した原稿と記事を掲載します。

「しまくとぅばの日」が制定されてから今年は10年の節目になる。私たちの言葉は「沖縄語」或いは琉球諸語と呼ばれ、与那国語、石垣語、宮古語、沖縄語、国頭語、奄美語の六つの独立した言語に分類されている。私達の祖先は、自分たちの言語で独自の文化を築きあげ組踊はユネスコの世界遺産にまで指定された。
 しかし、その文化の根元である言語は1879年の廃藩置県いわゆる琉球処分に伴う、日本国民教育(皇民化)が実施される過程で抑圧され続けた。戦後60年代まで標準語励行、方言札が残った。現在話せる県民は35%にまで減少している。2009年にはユネスコが世界にある言語のうち消滅の危機にある2500の言語の中の一つだと認定、保存継承は急務となっている。
 このような中で、しまくとぅばの保存継承は個々のボランティアだけに依存せず全県的な取り組みが必要だと感じ、2013年8月県内の普及団体や個人、企業の賛助会員に呼びかけ「しまくとぅば連絡協議会」を結成した。これまで県や、県教育庁、県議会、市町村議会に「しまくとぅばの保護強化」を要請、県内41市町村議会では85%にあたる36議会が「しまくとぅばの普及促進に関する宣言」を決議し一定の成果を上げている。その後、県も2014年に普及推進計画を策定、県民大会を開催するなど10年後の話者を85%に引き上げると目標を設定した。今年度までを普及啓発期間と位置づけ、2回目の意識調査を実施する予算を計上している。那覇市長時代から普及施策を実施している翁長知事は元県教育委員長の照屋義実氏をアドバイザーとして県政参与に起用一段と力を入れている。期待したい。
ところで、しまくとぅばの保存・継承は言語復興に対する基本認識を県民が共有し、行政による抜本的な施策を展開することなしには達成できないと考える。ことば・言語は文化遺伝子であり、魂だ。「言葉が滅びることは魂が滅びる、つまりウチナーンチュでなくなることだ」と芥川賞作家の大城立裕氏はしまくとぅばの日5周年企画で上演した「喜劇 ウチナーグチ万歳」公演のあいさつ文で述べている。このような基本認識に立って、しまくとぅば・ウチナーグチの復興には教育の中で正規のカリキュラムに取りいれるのが実効ある施策と言えよう。中城村が学校教育課程特例制度で「護佐丸科」を実施しているように現在の制度でも可能だ。沖縄の在り方は沖縄人が決める自己決定権、しまくとぅばの復興は自己決定権の2本柱ではなかろうか。
今月17日(日)午後2時、沖縄国際大学で「しまくとぅば連絡協議会」の第2回総会が開催される。趣旨に賛同される個人、団体、企業の参加を呼びかけます。

160412sinnbunnタイムス寄稿記事