県議会に請願 しまくとぅば条例に魂を込めて 

しまくとぅば連絡協議会は6月定例県議会開会を前に、県議会に新里米吉議長を尋ね上記の請願を行いました。また県知事宛には県観光スポーツ部の山城貴子統括官を訪れ同様の要請を行いました。9日の沖縄タイムスが取材し掲載。請願文とタイムスに投稿した論壇の原稿を掲載します。

沖縄タイムス論壇    しまくとぅばの日条例に魂を!

県の「しまくとぅば普及センター」が近くオープンする。しまくとぅばを聞けて話せる人が県民の1/3以下に減少した現在、センターの果たす役割は重要。
私たちが親先祖(うやふぁーふじ)から受け継いだ大切な「しまくとぅば」を無くしてはならないと県議会は06年に議員提案で9月18日を「しまくとぅばの日」とする条例を制定した。各市町村議会に於いても8割36議会が「しまくとうばの普及促進宣言」を決議した。しかし前述のように話者は県やマスコミの調査ごとに減少の一途だ。去年の県の県民意識調査では遂に27%まで落ちこんだ。20年近くで28%も減少した。ユネスコが指摘するまでもなく危機的状況だ。これに歯止めをかけるべく県は13年に「しまくとぅば普及推進計画」を策定、県民大会やボランティア養成講座、テレビCMなど様々な施策を実施し県民意識も高まった。
だが行政の積極的な施策展開や民間の普及活動が活発な割りに普及が進まない要因の大きな要因は私たちの日常生活の中でほとんど、しまくとぅばの必要性がないことだ。世界遺産になった組踊など・しまくとぅば・ウチナーグチなしには成り立たない芸能文化もほとんどヤマトグチで教えられている。それが当たり前で疑問にも思わない現状がある。なにかおかしい。
そこで、しまくとぅば話者の減少に歯止めをかける根本には需要の喚起が必要だ。民間の需要に加えて、条例を制定した県議会はじめ普及促進を決議した市町村議会などで、恒常的に質疑の一部をしまくとぅばで行うことを提案したい。「隗よりはじめよ」という格言もある。条例制定当時、提案者代表(現浦崎惟昭副知事)は、冒頭しまくとぅばで提案理由を述べており市町村議会でも過去に那覇市、石垣市、与那原町、南風原町など10市町村議会で所見表明など一部をしまくとぅばで表現している。しかし後が続かない。しまくとぅばで質疑したら答弁する当局も対応もできない。しかし逆も真なりで質疑をしまくとぅばで行うことで今後、議員及び行政当局は学習しないとならないし翻訳業務が発生する。自動翻訳のソフト開発など民間への波及効果も期待できる。「しまくとぅば普及センター」が設置され、しまくとぅば普及施策のターニングポイントとなる節目に「県条例に魂」を吹き込んでほしい。しまくとぅば連絡協議会では、⒍月8日に県当局、県議会、市町村および市町村議会あてに、請願書や要請文を提出する。しまくとぅばウチナーンチュの魂(まぶい)精霊である。私たちは魂(まぶい)を落としてはならない。ウートート アートート。