琉球・沖縄文化のルネッサンスに賛同 琉球語に魂吹き込め

首里城の消失は内外に大きな衝撃を与えました。様々な人が首里城消失に対する思いを新聞投稿しており、現在の続いている。11月21日の琉球新報に掲載された佐藤優氏の「ウチナー評論」を読んで論壇に下記の投稿をし24

日に掲載されました。

本紙16日に掲載されたの佐藤優氏のウチナー評論を興味深く読んだ。佐藤氏は「首里城再建は、建物を作ることだけではない。首里城という形で可視化された背後にある琉球・沖縄文化のルネッサンスを起こすことだ。この機会に琉球語で書かれた文書類を整えること、・・・・」と述べている。
首里城の突然の消失は県民のみならず県内外に大きな衝撃を与えた。再建に向けた動きの中で県民に復元はウチナーンチュとしてのアイデンティティーの再確認でもあると佐藤氏は指摘しているのではないか。中でも今、急速に失われていくしまくとぅば・沖縄語のことも指していると私なりに解釈した。2014年に佐藤氏を招へいし「沖縄自立への道 しまくとぅば復興と自己決定権」と題する文化講演を企画したが、言語復興は自分達の言語、文化を見直そうとして起こしたハワイアンルネッサンスに通じると信じる。
御冠船文化が栄えた王国時代が明治の琉球処分で終焉し日本の一県として今日経済的には相応のレベルまで到達したものの、国民として皇民化・同化政策が強行されてきた結果、自分達の言語や風俗習慣を卑しいものだと刷り込まれてきた。本州で働く者が沖縄出身である事を隠したりした。アイヌ朝鮮、沖縄人を展示した人類感事件。戦時中、沖縄語を使う者は間諜(スパイ)と見なし殺害された。つい最近も辺野古で基地反対を唱え抗議する県民を土人扱いしたおまわりさん。大阪府知事も擁護していた。異民族蔑視の視線は今も尽きることがない。
こうした中で今回の首里城焼失がウチナーンチュとしての私達を再確認させたわけだが、佐藤氏が提起しているように「琉球・沖縄文化のルネッサンス」のチャンスと位置づけ、普及団体として、とりわけ琉球諸語・沖縄語の復興を強調したい。2006年に「しまくとぅばの日」が制定された3年後にユネスコから絶滅言語のひとつと指定された。琉球新報が行った2001年の県民意識調査時には「しまくとぅばの話者」が55,8%あったが、設問項目はことなるものの県文化振興課が今年5月に発表した意識調査では25%を切ってしまった。那覇市文化協会うちなーぐち部会やNPO沖縄県うちなぁぐち会などで組織するしまくとぅば連絡協議会は数年後には消滅すると緊急アピールを出し、玉城デニー県知事と意見交換した。 抜本的な解決策は学校教育への導入や公用語第2言語にすべきだとの提案に知事も理解を示したが、その後の行政の動きはいまひとつである。
聖書には「神が泥人形作り息を吹き込んで人間を創った。初に言葉があった」とあるが、県や議会、教育庁は「しまくとぅばの日条例」に真に魂を吹き込んでほしい。

2019年11月18日
那覇市文化協会うちなーぐち部会
会長 名嘉山秀信(74) 南風原町