方言という認識を改めたい! ~しまくとぅばは独立言語~

「くとぅば忘しーねー 国ん忘しゆん」という沖縄の黄金言葉がある。言葉を忘れたら国を忘れるといういう意味である。「国」を沖縄に「沖縄」に置き換えるなら、しまくとぅば・うちなーぐちが消えれば、ウチナーンチュではなくなる、つまりアイデンティティーの喪失を意味する。

では現況はどかというと、しまくとぅばを聞いて話すことができる「話者」は減少の一途をたどっている。琉球新報社の県民意識調査によると2001年55.8%,06年52.6%、11年44.7%。そして県が実施した意識調査によると35%に落ち込んでいる。

「しまくとぅばの日」県条例が制定されて今年で10年になり、各地でボランティアを中心にさまざまな活動が行われ行政も動き出し県民運動も展開されている。しかし、なぜ普及活動が普及促進が停滞しているのか。考えるにその原因のひと一つに「しまくとぅばは方言」であり、「日本語の下位言語」との認識から脱却できないことがあるのではないか。

2009年、ユネスコは琉球諸語は「消滅の危機にある言語」と認定した。日本祖語語から分離し

千数百年独自の歩み続け、独自の文化を創り上げた琉球諸語。ユネスコも独立言語としているのに、肝心の私たちはいまだに「方言」と呼び、そう位置付けて いる。

琉球処分以降、言語を抑圧された苦い歴史体験を持つ県民は、骨の髄まで”方言意識”がしみ込んでいるのである。

「スパイ扱いされた」「方言を使うと頭が悪くなり成績が落ちる」「日本人扱いされない」「差別を受ける」「恥ずかしい」・・・。

このような歪んだ認識から脱却し、誇りをもって日常語とするには、「しまくとぅば・うちなーぐち」が沖縄人としての民族の魂であり、独立言語であるとの認識をもつことであろう。日本国に統合された事実は否定できず、日本語をひていするものではない。バイリンガルでいいではないか。

今、「自己決定権」がキーワードになっているが、言語を復興することも自己決定権の確立につながる。幸い県文化振興課は本年度予算で「しまkとぅばボランティア養成講座」を県文化協会に事業委託してる。しかし真に言語復興を実現するには、「独立言語という基本認識を持ち、ハワイのように教育課程に導入しなければ掛け声だけに終わってしますだろう。

まず条例で「しまくとぅばの日」を制定した県、県議会、県教育庁の行政文書かやメディアの報道から「方言」という用語を改めてtほしいものである。

この記事は1月17日、琉球新報論壇に投稿したものです。

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