指小辞・ぐゎーに肝心(ちむぐくる)

 

琉球新報掲載(3月9日)

琉球新報掲載(3月9日)

縮小辞・指小辞という言葉をご存知でしょうか。文法用語で名詞や形容詞に付き「小さい」「少し」といった意味を表すということを知りました。用法は愛情、愛着、親近感などのニュアンスを込めて使います。例:かまでーぐゎー、弟ぐゎー 可愛いぐゎー、猫ぐゎー、あいこー(蟻)ぐゎー・・・etc
過日、大阪の大学の先生からこの縮小辞の比較研究調査で沖縄語の縮小辞について、ヒアリングを受けました。日常、何気なく使っている言葉ですが、用法の意味を知ると心が和みます。縮小辞はまた上述とは逆に「軽蔑」の意味でも使用されます。例えば、わらばー(童)ぐゎー、ふらーぐゎー(馬鹿者)、「あたびち(蛙)ぐゎー、たんめー(爺さん)ぐゎー等々。しかしながら軽蔑の意味で使用されるものの沖縄語の縮小辞には、「相手を切る捨てる残酷さはなく、包み込む優しさがある。柔らかさ、慈しみです」と部会講座でうちなーぐち部会長の宮良信詳言語学博士は解説してくれました。誠(まくとぅ)あんやいびーんやーさい。「うちなーんちゅのちむぐくる」が溢れているのです。
那覇市文化協会でうちなーぐち部会を立ち上げて4年。当初は「今更、うちなーぐちを習ってどうするのか、どこまで続くかね」などと揶揄されましたが、翁長県知事が那覇市長時代に始めた「ハイサイ ハイタイ」運動や「しまくとぅば大会」「うちなーぐち講座」、民間ボランティア活動などの受託事業を通して、市民県民意識の高まりを実感しています。うちなーんちゅぬ魂・ちむぐくるを絶やさないよう、チバティいちゃびーん。

2015年2月26日
那覇市文化協会
うちなーぐち部会事務局長
名嘉山秀信