琉球吟遊詩人 アカインコが行く公演

琉球吟遊詩人
アカインコが行く公演
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平成18年、沖縄県が語呂合わせで9月18日を「島くとぅばの日」として制定したの受けてトピアプロジェクトは「喜劇ウチナーグチ万歳」を企画制作し好評を得ました。第2弾として、来年3月7日(日) アカインコの芝居を企画制作します。
アカインコは沖縄芸能の原点である歌三線の始祖とされている人物です。今から500年前の第二尚氏第三代尚真王時代の宮廷オモロ歌唱者です。現在の読谷村阿嘉の出身ですが、生没年など詳しいことは分かっていません。

琉球古典音楽の世界では、三味線歌謡を始めた人として信仰されています。沖縄大百科辞典池宮正治(琉球大学名誉教授)

今回の芝居は、琉球新報社から出版されている与並岳生さんの同名小説を舞台化したものです。
-何らかの「夢」を感じさる人物は創作意欲をかりたてます。歌と三味線の始祖とされるアカインコも私にとっては、そういう一人です。しかしアカインコは伝説的に知られているだけで、その生涯は資料もなく分かりません。おもろさうし第八巻にはアカインコ関連のオモロが八十三首あり、かなり重要な人物(オモロ歌者)だった思われます。そのオモロには各地の地名をもって歌われたものも多く、そこから放浪のイメージがわき、吟遊詩人としての像が固まってきました。
-(脚本・与並岳夫)

「琉球吟遊詩人アカインコが行く」は那覇市文化協会の「あけもどろ総合文化祭 」の
プログラムとして提案しました。那覇市、沖縄テレビ放送、琉球新報社が共催し、古
典音楽団体、琉球民謡団体など多くの後援をいただきました。
公演1ヶ月前の2月6日(金)には、那覇市泉崎の琉球新報ホールでフォーラムも開催しアカインコ像に迫ります。

基調報告波照間永吉(沖縄県立芸術大学教授)
パネリスト安仁屋真昭(第15代王府オモロ伝承者)
長浜真勇(読谷村文化協会事務局長)
北村三郎(演出芝居塾ばん塾長)
コーディネーター与那覇晶子(沖縄芸能史研究会副会長)

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おいしい水への感謝!
「琉球吟遊詩人 アカインコが行く」誕生秘話
2009年3月7日 那覇市民会館で初演
2010年9月20日 宜野湾市民会館再演
2012年10月6日 名護市民会館再々演

 歌と三味線の むかし始りや いん犬こ子ね音あが東れが神の御作古典音楽や民謡を志す人なら、知らない人はいないであろう有名な琉歌です。
 18世紀末に編集された琉歌百控の冒頭に掲載されており、沖縄芸能文化の原点である歌三線の鼻祖とされるアカインコを讃えた歌です。このアカインコをテーマにした「琉球吟遊詩人 アカインコが行く」が9月20日、宜野湾市民会館で上演されますが、このウチナー芝居は、地釜豆腐を作っているある夫婦の「水へのこだわり、感謝の気持ち」から生まれました。その夫婦は読谷村座喜味の前川朝稔・千恵子さんです。
 島豆腐はウチナーンチュには欠かせない食材で、毎日食べても飽きないという人も多いのではないでしょうか。島豆腐の美味しさは、原料大豆の品質はもとより、製造工程などいろいろある中で水質の良し悪しが一番の決め手と言われます。食の安全が脅かされている昨今、消費者に安全な豆腐を提供したい、究極の美味しさを追求し食べて良かったと、消費者に幸せ感をいだかせるには、どうすればよいか、良質の水を捜し求め辿りついたのが読谷村でした。やちむんの里に隣接する山里をボーリングし、ついに納得のいく水を探し当てたのです。地道な研究のかいあっておいしい「地釜豆腐」を開発、南は那覇市から北は今帰仁、そして県外へも自信をもって出荷できるようになりました。東京で活躍中の読谷出身オペラ歌手、新垣勉さんがその美味しさに感動し毎週、取り寄せて故郷の味をかみ締めているそうです。

 そして創業30年の節目に良質の水を提供してくれた大地の恵に感謝し、消費者に恩返しをしたいとチャリティー公演を企画しました。読谷にはその昔、日照りが続いたかんばつの年に赤犬が水源を発見し村人を救ったという伝説に由来するアカインコが、冒頭の琉歌のほかに「水の神様」としても祀られています。豆腐の命は水であり、その水に関わりのあるアカインコを舞台化したいと考えたのが二年前です。折りしも同名の小説を執筆中だった与並岳生氏が脚本を快諾しました。
 物語は、まだ三線が普及していなかった今から500年程前の、第2尚氏第3代の尚真王時代に、おもろ歌唱者として活躍したアカインコの人間像を描いたドラマです。
 一丁の豆腐に対する夫婦の思い、感謝から生まれたウチナー芝居「琉球吟遊詩人 アカインコが行く」。収益金は宜野湾市社会福祉協議会に贈呈されます。多くの方のご鑑賞をお待ちしています。           2010年9月25日

プロデューサー
名嘉山 秀信
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