しまくとうば県民意識調査 話者漸増

教育に導入し第2公用語に

県文化振興課は、この程しまくとうばに関する19年度の県民意識調査結果を発表した。
それによると、しまくとぅばを主に話す人,日本語と同程度に話す人の合計は28,1%で前年度比3,3ポイント増加した。去年の調査ではいっきに5ポイント近くも減少しこのままでは10年を待たず消滅するとの危機感から県政クラブで緊急アピールを出した普及団体としてやや安堵している。
今更いうまでもなく、しまくとうばはうちナーンチュの魂・アイデンティティ及び文化の基層(にーむとぅ)をなすものだ。06年県は「しまくとうばの日」を制定したが2009年、ユネスコが沖縄語は消滅の危機にある言語と指定した。消滅すると私たちはうちナーンチュではなくなり、しまくとうばは芸能の世界や図書館にしか残らない。組踊の世界無形文化遺産に倣って国はしまくとうばを日本遺産にするのだろうか!
危機感を持った県は13年しまくとうば普及推進計画を策定、17年にしまくとうば普及センターを設置した。県民運動を展開し、しまくとうば大会やテレビCMなど駆使し芸大などで講座を開設するなど重点的に施策を実施している。しかし多額の予算をつぎ込んでいる割には遅々として普及は進まない。
度々この欄で指摘していることだが、しまくとうばの普及には何故に復興させるのか、という基本認識が県、議会、教育委員会そして県民に共有されていないからではないか。依然として必要性がないとかしまくとうばを使うのが恥ずかしいという人が今でもいるのだ。しかし県民意識調査によると、しまくとうばに親しみを持っている人は毎回調査で減少してはいるものの依然として80%近くいる。普及のために必要なことは学校の総合学習で教えるべきだとしている人が60%以上いる。子供たちへ継承するべきだとする人は80%もいる。60%以上いる。ウチナーンチュの深層心理が揺らいでいるとしか思えない。ウウチナーンチュであると同時に日本人になりたい・つまり同化したいと。若い世代にとっては日本語が母語になっているのだ。琉球処分時の皇后民化・同化政策が今完結しつつある。だが果たしてヤマトウンチュはウチナーンチュを同じ日本人とみているのだろうか?普天間基地を辺野古に移設することに反対し抗議している人を土人と罵倒した大阪府警の警官。沖縄に基地を押し付けている大和政府。差別は140年来続いているのに。
しまくとうばの復興・復権にはハワイのように教育に導入し第2言語・公用語にすることだと考える。去年、しまくとうば普及団体との意見交換会で玉城デニー知事は、この提案に理解を示した。県教育長は県民の声に耳を傾けてほしい。
県民意識調査から思わぬところに話が展開した。ウチナーンチュよウジュマナヤー!「目をさまそうよ)

わしたしまくとうば やがてぃねーんなゆん 親父祖ぬ肝心 大和旅がやゆら

しまくとぅば連絡協議会副会長
那覇市文化協会うちなーぐち部会会長
名嘉山秀信(74)  南風原町

上記原稿は琉球新報論壇に投稿し、6月19日に掲載されました。