レモンよやすらかに!

6月5日掲載

 レモンは室内犬マルチーズ。一昨年の12月、「レモンの訴え」のタイトルで投稿した。『犬の限界寿命に近づき動物病院で延命治療を問われ「天の定めであり、私も例えガンになっても延命治療はしない主義」と応えた。今朝未明のこと、レモンがペットハウスから出てきて枕元に横たわった。背中が左耳元にくっつき、静寂の中で「ドン ドン ドン」と心臓の鼓動が伝わってきた。その音は力なく雑音さえ聞こえる。私はレモンが何か訴えているような気がした。しばらくその鼓動を聞きながら私はレモン侘びた。そして己の死生観を見直しレモンを病院に連れて行こうと決意した。』
そのレモンが今日未明、息を引き取った。気づいたのは8時過ぎ。夜半にペットハウスでごそごそ物音がしたが睡魔にかこつけて眠ってしまった。レモンは我が家に来てから16年余、人間でいうと100才前後だ。最近、視力、聴力、嗅覚の衰えがめだち「そろそろかな?」と覚悟はしていた。特に脚力の衰えが目立ち室内をヨタヨタ歩く姿は痛ましかった。時折、ソファーでくつろいでいると私の足に前足でタッチして見つめてくる。別れが近いことを訴えているような気がして、いっそう愛おしさがつのった。枕元で見とれなかったのが悔やまれる。子ども達が高校生の頃から生活を共にし、家族の一員として愛してきたレモン。定年後に洒落で始めたトピアファームのジャガイモ栽培収穫時には、幼稚園児のアイドルにもなったことも。
まるで笑っているように眠っている。墓を作り妻と二人、花を手向けて別れを告げた。十字架の墓碑銘は「名嘉山レモン」。クリスチャンの妻がお別れの祷りを捧げ感謝した。 ありがとうレモン、やすらかに!

レモンよやすらかに! レモンよやすらかに! レモンよやすらかに!