結集し反戦平和の誓いを 

昭和20年生一期一会の集い    結集し反戦平和の誓いを
 
本紙・OTV合同の世論調査で「94%の人が戦争体験を継承すべきだ」と認識しているとの結果が本紙3日付けで報じられていた。戦後70年、集団自衛権の行使を可能にする「安全保障法制」で「戦争をする国」を目指す政府に対する沖縄県民の強い強い危機感を表した数字であろう。
1945年「昭和20年生」は還暦を迎えた前の2005年「一期一会の集い」を結成し合同祝賀会を開催した。単なる祝賀会ではない。戦火を避けてガマの中や馬小屋の中で誕生し、生き延びてていることが不思議なくらいのわれわれである。「歴史の節目に生を受けた者としての役割を果たそう」と平和祈念公園で記念植樹を行い平和のメッセージを内外に発信した。その企画を一過性のものに終わらせず毎年6月20日に慰霊参拝を実施している。今年は関連企画として先月、同年生の平和ガイドの案内で糸満市の轟の壕で沖縄戦を追体験した。轟の壕は島田知事が県の活動を停止した所で最後の県庁所在地とも言われている。壕は全長100メートル。1945年4月の米軍上陸前の3月から6月まで数百名の住民が避難したが、軍民混在の中で日本軍は住民の投降を許さず郷内は餓死者が出るなど地獄模様さながらだったという。沖縄戦は本土防衛の捨石持久作戦として国内で唯一地上戦が展開された。国体護持が至上命令の軍隊は決して住民を守るものではないことを示しいる。
前述のガイドが千葉県の高校生平和学習を担当した際の話を引いた。壕内の説明後に暗闇体験をさせると、一人の女性とが突然泣き出した。壕の外でわけを聞くと「漆黒のガマの中で大勢の人がいて今日は来てくれてありがとうとお礼を言った」のだという。
修学旅行で県外から多くの若者が沖縄を訪れて平和の礎やひめゆりの塔など南部戦跡で平和学習をするが、悲惨な戦争を追体験するだけで終わらせるのではなく未来に語り継ぎ不戦の誓い・平和を創造するにはどのようにすべきか、という学習を継続しその後の活動にも取り組んでほしい。今の政府の動向を見るにつけてもいっそうその思いを強くしている。

6月20日午後1時、平和の礎横の記念樹前で慰霊参拝を行う。多くの昭和20年生の参加を呼びかけたい。国内の74%の米軍専用施設を沖縄に集中させ、なお新基地の建設を強硬しようとしている政府に強く抗議するとともに、われわれの結集によって「反戦・平和」の誓いを改めて掲げたい。

名称未設定 1のコピー論壇分割                                        琉球新報 6月9日掲載